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Oracle APEXは、Oracle Databaseで完全にサポートされる無償機能です。Oracleによって強化される機能を学び、利用できるすべての機能と利点を確認します。
初日からエンタープライズ対応。
Oracle Databaseがあれば、Oracle APEXを使用できることを知っていましたか。これは、Oracle Databaseの最も評判のよい機能の1つで、どのような規模のデプロイメントに対しても、完全で統合されたセキュアなデータベース・ソリューションを提供します。この堅固な基盤により、Oracle APEXを使用して構築されたアプリケーションは、初日からエンタープライズ対応となることが可能です。
ここでは、Oracle APEXからOracle Databaseに対するネイティブ統合の結果として得られるいくつかの利点について紹介します。

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完全サポート
Oracle DatabaseまたはOracle Database Cloud Serviceでサポートされていれば、Oracle APEXでもサポートされます。オラクル社には、特にOracle APEXで作業を支援するためにトレーニングされたサポート・アナリストの特別なチームが存在します。
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Oracle Databaseにバンドル
Oracle APEXは、2004年以来、Oracle Databaseに付属する無償機能です。つまり、Oracle Databaseがあれば、Oracle APEXを使用できます。また、開発者の数にかかわらず、追加のライセンス料なしで、エンド・ユーザー数の制限なく任意の数のアプリケーションを作成できます。
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Oracle Databaseが稼働する任意の場所で実行
Oracle APEXは、オンプレミス、Oracle Cloudなどの場所を問わず、Oracle Databaseが実行されている場所であればどこでも実行できます。
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同梱機能
Oracle APEXはOracle Databaseのネイティブ機能であるため、すべてのOracle Database機能に直接アクセスできます。つまり、APEX開発者は、この機能のすべてを使用してアプリケーションを構築およびデプロイできます。
すべてのデータのデータ分析。
Oracle Databaseにより、データの分析をして重要なインサイトを取得するための専門機能が提供されます。標準ベースのSQLを使用して、非常に簡単に任意の方法でデータの定義、アクセス、メンテナンスおよび分析を行うことができます。JSON、XML、ドキュメント、空間などの非リレーショナル・データもサポートされるため、すべてのデータにアクセスしてそれを情報に変換できます。
データの分析
単純なSELECT文からより複雑な分析およびパターン一致に至るまで、Oracle APEXアプリケーションでは、データ分析を実行するすべてのツールを使用できます。
Oracle Database内に埋め込まれているデータベース内分析機能を使用して、ビジネス上の広範な問題を解決できます。開発者とビジネス・ユーザーは、様々な分析機能にアクセスしてその結果を他のSQL問合せおよび分析パイプラインと結合し、より緻密なインサイトを取得できます。このような複雑な分析が、非常に明確でより簡潔なSQLコードによって実行されます。迅速に構成およびメンテナンスできる単一のSQL文を使用して複雑なタスクを表現できるようになり、結果として生産性が大幅に向上しました。

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標準ベースSQL
SQLは、データにアクセスして定義、管理および分析するための簡単な方法を提供する非常に単純な標準駆動の言語です。これは、データ分析のための業界標準言語で、Oracle APEXでは、アプリケーション全体でSQLに直接アクセスできます。
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分析SQL関数
分析SQL関数は、従来のSQL92集計機能を上回ります。合計の実行、平均の移動またはランクの計算は、手作業による複雑なコードを使用せずに、単純なSQL関数で表現できます。
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パターンの一致
Oracle Databaseには、パターン一致の豊富な機能セットがあります(すべてSQL関数として使用できます)。これには、文字列の正規表現に加え、MATCH_RECOGNIZE関数を使用した表の行と列の複雑なパターン一致も含まれます。
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統計関数
統計計算も、Oracle DatabaseのSQL関数セットに含まれます。単純な関数コールを使用して、標準偏差、線形回帰または統計的確率テストを計算できます。
複数のデータ書式
すべてのデータがリレーショナルとなるわけではありません。ビジネス・アプリケーションでは、様々なデータ形式を扱う必要があります。外部システムとサービスが統合されるため、JSONおよびXML形式はますます重要になっています。Oracle Databaseは、リレーショナル形式のみでなく、XML、JSON、ドキュメント、空間などの他の形式もサポートするマルチモデル・データベース管理システムです。APEX開発者は、データベースで直接SQLまたはPL/SQL APIを使用して、アプリケーションでこれらの機能を利用できます。

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JSONとXML
「JSON/XMLとSQLの二面性」は、2001年以来、JSONおよびXMLサポートの主要な開発上の方針でした。つまり、JSONまたはXMLデータは、リレーショナル形式に変換でき、その逆方向の変換も可能です。これにより、APEX開発者は、JSONまたはXMLデータに対して直接レポート、チャートまたは他のコンポーネントを簡単に作成できます。
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全文検索
Oracle Textでは、標準SQLを使用して、Oracle Database、ファイルおよびWeb上に格納されたテキストとドキュメントの索引付け、検索および分析を行います。Oracle TextのSQL関数、および対話グリッドやレポートなどのAPEXコンポーネントを使用することで、APEXアプリケーションは、検索エンジンの機能を迅速に搭載できます。
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空間
空間データは、Oracle8i以降のOracle Databaseでサポートされます。これには、単純な点のみでなく、線ストリングやポリゴンなどのより複雑なジオメトリ・オブジェクトが含まれます。空間問合せまたはデータ処理機能は、SQLまたはPL/SQLファンクションとして使用できるため、APEX開発者は、他の機能と同じように使用できます。
スケーラブル、高パフォーマンス、セキュア。
当社は、アプリケーションをエンタープライズ対応とする方法を理解しています。Oracle Databaseにより、パフォーマンスとスケーラビリティ、高可用性、セキュリティとコンプライアンス、データ・ウェアハウスとビッグ・データ、および管理性の領域で、特定の要件を満たすように顧客を支援する広範囲の機能が提供されます。APEXアプリケーションは、Oracle Databaseプラットフォームに基づいて構築されているため、これらの各機能から容易に利益を得ることができます。
スケーラビリティとパフォーマンス
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Real Application Clusters
Oracle Real Application Clustersによって、クラスタ化サーバーのプール全体にOracle Databaseを透過的にデプロイできます。これにより、顧客は、単一サーバーのOracle Databaseをデータベース・サーバーのクラスタに簡単に再デプロイし、クラスタ化されたデータベース・サーバーが提供する結合されたメモリー容量および処理性能を十分に活用できます。
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インメモリー
Oracle Database In-Memoryは、インメモリーのスキャン、結合および集計の最新式アルゴリズムを実装しています。このような最適化により、Oracle Database In-Memoryは、CPUコア当たり1秒間に数十億行という驚くべき速度で問合せを実行できます。以前は実行に数時間以上かかっていた分析を、数秒で完了できるため、リアルタイムのビジネス意思決定が可能になります。

セキュリティ
Oracle Databaseでは、各種の制御を含むマルチレイヤー・セキュリティが提供され、リスクの評価、権限のないデータ公開の予防、データベース・アクティビティの検出とレポート、およびデータ駆動型セキュリティによるデータベースでのデータ・アクセス制御の適用が行われます。オンラインおよびオフライン表領域変換オプションなどの機能により、暗号化のデプロイ時に柔軟性が提供され、同時にデータベース権限分析によってアプリケーションの攻撃面が減少します。APEXはデータベースの一部であるため、これはすべてAPEXアプリケーションでは自動的に行われます。

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透過的データ暗号化
透過的データ暗号化(TDE)は、データベース・レイヤーに保存データの暗号化を適用することで、攻撃を企てているユーザーがデータベースをバイパスしてストレージから直接機密情報を読み取ることを防止します。
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仮想プライベート・データベース
Oracle Virtual Private Database (VPD)では、PL/SQLパッケージをアプリケーション表に関連付けるインタフェースが提供されます。PL/SQLパッケージは、入力SQL文に自動的に追加される条件またはwhere句を計算して、表内の行と列に対するアクセスを制限します。
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Real Application Security
Oracle Real Application Security (RAS)では、保護対象のビジネス・オブジェクトのみでなく、それらのビジネス・オブジェクトを操作する権限を持つプリンシパル(ユーザーとロール)も含んだセキュリティ・ポリシーを使用できる宣言モデルが提供されます。Oracle RASを使用すると、ユーザーは、アプリケーション層とデータベースで認証されます。また、ユーザーまたはロールに割り当てられた権限により、データベース・オブジェクトの行と列に対して実行できる操作のタイプ(選択、挿入、更新、削除)が制御されます。さらに、即時利用可能なOracle APEXとの統合機能によって、アプリケーション・データを保護するためのカスタム開発が不要になります。
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データベース監査
監査は常にアカウンタビリティに関して行われ、データベースに格納されている情報のプライバシの保護および維持のために頻繁に実行されます。ビジネスおよびインターネットでデータベースが普遍的に使用されることに伴って、プライバシ・ポリシーおよびプラクティスに対する関心は着実に増加しています。Oracle Databaseでは、システム管理者が容易に保護の強化、不審なアクティビティの早期検出およびセキュリティ・レスポンスの微調整を行うことができる一定深度の監査を提供しています。
管理、完了。
Oracle Databaseは、IT運用コストを削減しながら最大限のパフォーマンスと可用性を実現することでビジネスを支援する次世代の自己管理データベースです。この自己管理データベースでは、データベース自体のモニター、診断およびチューニングが自動的に行われます。Oracle Database 19cの管理性機能は、DBAの生産性を向上するだけでなく、組織の管理コスト低減をサポートし、オンプレミス、Oracle CloudおよびOracle Cloud Machineで実行されているエンタープライズ・コンピューティング・グリッドの管理用にスケーリングすることが可能です。
管理機能
Oracleのデータベース管理機能により、変更および構成管理、パッチ適用、プロビジョニング、テスト、マスク化/サブセット化、パフォーマンス管理および自動チューニングを含むライフサイクル全体にわたるソリューションが提供され、DBAの業務は容易になります。APEXは、Oracle Databaseの一部であるためです。

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バックアップとリカバリ
データベースがバックアップされると、APEXのメタデータもすべてバックアップされます(DBAに特別な作業は要求されません)。データベースのREDOログには、データとメタデータが格納されます。任意のリカバリにも、データとOracle APEXアプリケーションが含まれます。APEXは、通常のデータベース操作によって利益を得ることができます。
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モニタリング
ほとんどの場合、モニタリングおよび管理インフラストラクチャは、Oracle Databaseにすでに備わっています。データベースがOracle Enterprise Managerを使用して管理される場合、APEXは、その一部を構成し、既存の操作手順およびコンセプトから利益を得ることができます。
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Data Guard
Oracle Data Guardは、本番データベースの同期コピーを1つ以上作成して維持するための管理、モニタリングおよび自動化ソフトウェアで、ミッション・クリティカル・アプリケーションの高可用性を実現しながら、Oracleデータを障害、災害、人為的エラーおよびデータ破損から保護します。
マルチテナント
このアーキテクチャでは、マルチテナント・コンテナ・データベースに多くのプラガブル・データベースを格納できます。アプリケーションの変更は不要で、既存のデータベースを単純に選択できます。Oracle Multitenantにより、Oracle Real Application ClustersやOracle Active Data Guardなどの他のオプションが完全に補完されます。

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多数のデータベースを一体として管理
既存のデータベースをプラガブル・データベースとして統合することで、管理者は、多数のデータベースを一体として管理できます。たとえば、バックアップや障害復旧などのタスクは、マルチテナント・コンテナ・データベース・レベルで実行されます。
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迅速なプロビジョニングとクローニング
プラガブル・データベースの作成、コンテナ間でのプラガブル・データベースの移動、プラガブル・データベースのクローニングは、新しいSQLコマンドを使用することで数秒で完了します。基礎となるファイル・システムでシン・プロビジョニングがサポートされる場合、SQLコマンドでsnapshot copyというキーワードを使用すれば、大量のTBデータをほぼ一瞬でクローニングできます。
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リソース管理
Oracle Database 12cでは、マルチテナント・コンテナ・データベース内のプラガブル・データベース間におけるリソース競合を制御するために、リソース・マネージャが特定の機能で拡張されています。
フラッシュバック・テクノロジ
予防対策を行っても、やはり人為的エラーは発生します。Oracle Databaseフラッシュバック・テクノロジには、エラーの影響を選択して効率的に元に戻すことで、人為的エラーを無効にできる、オラクル社だけのデータ・リカバリ・ソリューションが数多く取り揃えられています。データベースは数分で破損してしまうのに、フラッシュバックの登場前は、そのリカバリに数時間かかることもありました。フラッシュバックを使用すれば、エラーの発生にかかったのと同じ程度の時間でエラーを修正できます。
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フラッシュバック問合せ
過去のある時点のデータを問い合せることができます。この強力な機能を使用することで、間違って削除または変更した可能性のある破損データを表示して、論理的に再構築できます。このデータベース機能は、APEXの対話モード・レポートまたは対話グリッドに直接統合されています。
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フラッシュバック・ドロップ
間違って削除した表をリカバリできます。これにより、削除された表と、そのすべての索引、制約およびトリガーがごみ箱(すべての削除オブジェクトの論理的コンテナ)からリストアされます。
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データベースをフラッシュバック
バックアップとフォワード・リカバリではなく、Oracleの最適化されたフラッシュバック・ログを使用して、データベース全体を特定の時点にリストアできます。