Oracle APEX 20.2の新機能

すべての新規カード・コンポーネント

新しいカード・コンポーネントを使用すると、新しい強力な方法でのデータ表示が可能になり、開発者はユーザー・インタフェースに対して、究極の管理性と柔軟性を手にすることができます。カード・リージョンでは、レイアウトや外観、アイコン、バッジ、メディア、クライアント側のテンプレート作成をサポートする高度なHTML式など、ほぼすべての面でカードUIを簡単にカスタマイズできます。また、1つのカードに複数のアクションを定義する機能が初めて搭載されました。これは、コードを1行も書かずに、リンクやボタンなどのアクションを、1つのカードにいくつでも組み込めるということです。カードの実際の様子は、ユニバーサル・テーマのサンプル・アプリケーションのカード・ページおよびカード・デモ・アプリケーションにアクセスしてご覧ください。

ブログ記事: カードについてのシンプル・ガイド

自動化

自動化は、データベース表やリモート・データ・ソースに加えられた変更によって、自動的にトリガーされる条件付きのアクション・セットです。自動化は、データをモニターして適切なアクションを実行するために使用されます(たとえば、特定のリクエストを自動承認して電子メール・アラートを送信する場合です)。自動化は、スケジュールやオンデマンドでトリガーすることも、APEX_AUTOMATION APIを呼び出してトリガーすることも可能です。

ファセット検索の機能強化

ブログ記事: 20.2でのファセット検索
  • ファセット値の数に関する棒グラフまたは円グラフ

    ダイアログまたはダッシュボード領域に、ファセット値の数に関するグラフがすぐに表示されます。

  • ブール列のチェックボックス・ファセットのグループ

    ファセットを選択すると、列の「はい」または「true」の値に一致するレコードが検出されます。

  • 入力フィールド・ファセット・タイプ

    入力フィールド・ファセット・タイプでは、ユーザーが入力した値とファセット列との比較がサポートされています。これにより、ユーザーが入力したマイルの範囲内にある店舗を検索したり、列にユーザーが入力したテキストが含まれるレコードを検索したりといったファセット検索が可能になります。

  • 個別値ファセットのパフォーマンスの最適化

レポート出力

  • 組込みのPDF印刷機能およびExcelのダウンロード

    対話モード・レポートとクラシック・レポートに、PDFの印刷とExcelのダウンロードを実行するためのAPIが組み込まれました。

  • 対話モード・レポート - 電子メールの送信

    あらゆるダウンロード形式を添付できるようになりました。

  • Oracle Analytics Publisherとの統合の強化

  • ファイルを生成する新しいAPI

    新しいAPEX_REGION.EXPORT_DATAおよびAPEX_DATA_EXPORT APIが導入され、PDFやCSV、Excel、HTML、JSON、XMLファイルをプログラムで生成できます。

  • より多くの言語のサポート

    組込みのPDFで、中国語、日本語、韓国語がサポートされるようになりました。

RESTデータ・ソースの同期化

APEXでは、RESTデータ・ソース(旧称Webソース・モジュール)からローカル表へのデータの同期がサポートされています。同期はスケジュールやオンデマンドで実行することも、APEX_REST_SOURCE_SYNCパッケージをコールして実行することも可能です。開発者は、RESTサービスからローカル表にデータをコピーするために、カスタムのPL/SQLコードを作成する必要はありません。APEXには、これが宣言的オプションとして用意されています。

ブログ記事: RESTからのデータの同期
  • RESTソース・データの制御性の強化

    RESTソース・データをローカル表に追加またはマージできます。ローカル・データ全体の置換もサポートされています。

  • ローカルまたはRESTソース・データ

    RESTデータ・ソースを使用するAPEXコンポーネントは、かわりにローカル表を使用するよう構成できます。

  • 技術的な詳細の構成

    HTTPリクエスト制限やコミット間隔、置換モードでの削除方法などの技術的な詳細を構成できます。

  • 自動表生成

RESTデータ・ソースのコネクタ・プラグイン

APEXプラグインのインフラストラクチャが拡張され、外部のREST API用のコネクタ・プラグインがサポートされました。これにより、APEXで、ページ区切りやサーバー側フィルタリングなどのREST APIの機能を完全に活用できるようになります。これらの機能は、サード・パーティのRESTサービスでもよく使用されます(ノート: 現在APEXではORDSやOracle Fusion SaaS Servicesがネイティブでサポートされています。)

  • RESTサービスの処理

    プラグイン・コードでは、ページ区切りのスタイルやREST APIにフィルタを渡す方法など、RESTサービス固有の実装の詳細を処理します。

  • 関連情報の自動受渡し

    APEXが(レポートのレンダリングなどのために)RESTデータ・ソースを呼び出すと、エンジンによりプラグイン・コードが起動され、関連するコンテキスト情報がすべて渡されます。

  • HTTPリクエスト

    プラグイン・コードは、1つ以上のHTTPリクエストを実行し、結果をAPEXエンジンに返します。

  • 自動処理

    APEXは、プラグインから受信したRESTレスポンスを処理します。

新しいWeb資格証明タイプ

APEX 20.2には、Web資格証明用の新しいURL問合せ文字列とHTTPヘッダー・タイプが導入されています。これにより、開発者は、URLの中に要素(APIキーなど)を含める必要があるRESTサービスでも、安全で暗号化された資格証明ストレージを使用できます。APEXでは、そのような機密部分が、デバッグ・ログや実行ログに記載されていないことが確認されます。

URLパターンを指定することで、Web資格証明が保護されるようになりました。APEXでは、指定されたパターンで始まるURLのWeb資格証明のみが使用され、それ以外の場合にはエラー・メッセージが表示されます。URLパターンを変更するには、Web資格証明の機密部分を再度入力する必要があります。

Redwood Lightテーマ・スタイル

ユニバーサル・テーマに、アプリケーション用の新たなRedwood Lightテーマ・スタイルが用意され、テーマ・ローラーから入手できるようになりました。この新規テーマ・スタイルは、オラクル社の新しいユーザー・エクスペリエンス設計システムに即したもので、ユニバーサル・テーマのあらゆる部分に適用される新しいデザインや色、テクスチャが用意されています。

既存のアプリケーションをリフレッシュし、ユニバーサル・テーマの最新バージョンと、この新しいテーマ・スタイルを取り込みましょう。

開発者エクスペリエンス

  • プロパティ・エディタの複数のタブ

    ページ・デザイナが拡張され、「プロパティ・エディタ」ペインに複数のタブがサポートされました。これにより、リージョンの属性により効率的にアクセスできます。

  • Monaco Editor

    現在、Oracle APEXではMonaco Editorを使用しており、開発環境全体でコーディング・エクスペリエンスが大幅に改善されています。新しいエディタには、コンテキスト内でのコード完了機能や構文の強調表示機能があり、アクセシビリティにも優れています。

  • SQL、PL/SQLおおよびJavaScriptコードを簡単に調査

    埋込みコード・ユーティリティを使用すると、開発者は、APEXアプリケーションに埋め込まれているSQLやPL/SQL、JavaScriptを調査できます。埋め込まれたコードを表示する機能があることで、コードのレビューやセキュリティの評価、アプリケーションのチューニングなどのタスクをはるかに実行しやすくなります。コードは、アプリケーション・ビルダーから、またはAPEXExportユーティリティを使用して、ファイル・システムに保存できます。

  • クイックSQLの機能強化

    クイックSQLで、データ・モデルの保存とロードが可能になり、主キー列が自動でデフォルトに設定されるようになりました。また、構文の強調表示と表や列のディレクティブのオートコンプリートが改善され、コーディング・エクスペリエンスが大きく向上しました。

新しいアイテムと改良されたアイテム

  • 新規チェックボックス

    この単一のチェックボックスは、ブール列のアイテム・タイプ切替えの選択肢となります。これは、編集モードでない場合にも、対話グリッドでも機能します。以前のチェックボックス・タイプは、チェックボックス・グループという名前になりました。

  • ファイル参照

    ファイル参照アイテム・タイプが拡張され、ドロップ・ゾーンとしてのレンダリングと、アップロードするファイルのドラッグ・アンド・ドロップがサポートされました。

  • リッチ・テキスト・エディタ

    リッチ・テキスト・エディタ・アイテム・タイプがアップグレードされ、CKEditor 5が使用されるようになりました。また、Markdown出力もサポートされています。

  • テキスト・フィールド

    フィールド・アイテム・タイプでは、テキストの大/小文字の設定が新しくなり、ユーザーが入力したテキストをオプションで大文字または小文字に変換できるようになりました。テキスト・フィールドの空白の切捨て設定とテキストの大/小文字の設定は、クライアントとサーバーに適用されるようになりました。

追加機能

次に、ユーザーの役に立つことが期待されるいくつかの追加機能を示します。

  • ツリー・リージョンの機能強化

    ツリー・リージョン・タイプが拡張され、遅延ロードと、ページ全体をリロードすることのないリフレッシュがサポートされました。

  • 新しい対話グリッドでは、保存済レポート・スタティックIDがサポートされています

    対話グリッドの保存済レポートへのリンクには、レポート名ではなく、保存済レポート・スタティックIDを使用する必要があります。APEX 20.2では、APEX_IG APIが更新され、対話グリッドにリンクする際には、レポート名ではなく、保存済レポート・スタティックIDの使用が求められるようになりました。

  • Webソース・モジュールの名前がRESTデータ・ソースになりました