Oracle APEX 23.2の新機能

アプリケーションの作業用コピー

アプリケーションの作業用コピーを作成してバグを修正したり機能を追加した後、変更を選択的にメイン・アプリケーションにマージして戻すことで、自信を持って開発できます。作業用コピーは必要に応じていくつでも作成できるため、複数の開発者が1つのアプリケーションに変更をコントリビュートしてマージできます。

  • 統合された差分

    組込みの並列差分ビューアを使用して、保留中の変更がメイン・アプリケーションとどのように比較されるかを理解します。

  • 簡単なリフレッシュ

    作業開始以降にチームメイトがメイン・アプリケーションで行った変更を確認し、選択的に取り込みます。

  • シンプルなマージ

    クリックするだけで、変更の一部またはすべてを選択的にメイン・アプリケーションにマージして戻すことができます。

ワークフロー

APEXにおけるワークフローの導入 – 完全に統合されたワークフロー・ソリューションで、プラットフォームにネイティブに組み込まれた直感的で視覚的なワークフロー・デザイナを使用して、ローコードでビジネス・プロセスを自動化できます。

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  • 効率化された単純さ

    条件付きルーティングの構成、手動での承認やアクション・タスクの実行、RESTやPL/SQL APIの呼出し、電子メールやプッシュ通知の送信、将来の日付までの待機、カスタム・ビジネス・ロジックの実行などは、使い慣れたページ・デザイナと同様に機能するビジュアル・デザイナでクリックするだけで行うことができます。

  • 柔軟なモニタリング

    カスタマイズ可能なコンソール・ページをすばやく作成して、ユーザーがワークフロー・インスタンスの進行状況を把握し、管理者が問題を解決できるようにします。

  • 拡張可能なアクティビティ

    プロセス・タイプ・プラグインを使用してワークフロー・アクティビティのパレットを拡張します。

新規および更新コンポーネント

新しいページ・アイテム

新しいコンボボックス、イメージ・アップロードおよびQRコード・ジェネレータのアイテムを使用して、より多くの機能を備えたアプリケーションを作成します。

  • コンボボックス

    まったく新しいコンボボックス・ページ・アイテムは、手動入力された表示値を再利用可能な外部キー・ルックアップに簡単に変換します。このアイテムは、フィールド内でチップとしてレンダリングされる複数の値もサポートしています。

  • イメージ・アップロード

    新しいイメージ・アップロード・アイテムを使用すると、デバイス上の処理を使用して、イメージの切取り、サイズ変更、およびアプリケーションへのアップロードが簡単になります。モバイル・デバイスのメイン・カメラとセルフィ・カメラのどちらを使用するかを構成することもできます。

  • QRコード・ジェネレータ

    新しいQRコード・アイテム・タイプを使用すると、テキスト、URL、電話、電子メール、SMSまたは位置データを含むスキャン可能なQRコードを簡単に埋め込むことができます。関連するQRコードAPIを使用して、レポート、電子メール、またはアプリケーションの他の部分にQRコードを埋め込むこともできます。

カスタム・マップ背景

マップでカスタム背景タイルがサポートされるようになり、これまで以上に様々な方法で空間データを視覚化できるようになりました。これらのマップ背景は共有コンポーネントで定義され、すべてのマップ・コンポーネントで使用できます。

  • 共有コンポーネントとしての背景

    マップ背景は、アプリケーション全体で定義および参照できる新しい種類の共有コンポーネントです。さらに、他の共有コンポーネントと同様に、マップ背景をサブスクライブ、リフレッシュおよび公開できます。

  • 柔軟なカスタマイズ・オプション

    マップ背景は、ラスター、ベクターおよびOGC WMSタイル・レイヤーとして定義でき、追加パラメータを使用してさらにカスタマイズして、アプリケーションに最適なマップを提供できます。

ファセット検索の機能強化

任意のファセットおよびソート方向のサポートが追加されたことで、開発者とユーザーの両方が、ファセット検索によるレポート・データのフィルタリングおよびソートをさらに制御できるようになりました。

  • 任意のファセットのサポート

    入力ベースのファセットでのレポート列の柔軟なフィルタリング。比較演算子のサポートが拡張され、「次と等しくない」、「次を含まない」および「次で始まらない」が含まれるようになりました。

  • 降順でソート

    開発者は、異なるLOVベースのファセットのソート方向を制御できます。

テンプレート・コンポーネントの更新

テンプレート・コンポーネントはレンダリングが高速で、任意の数の属性をサポートするため、開発者はさらに洗練されたUIコンポーネントを構築できます。また、ユニバーサル・テーマの一部である組込みのテンプレート・コンポーネントの汎用性も拡張され、すぐに使用できる機能がさらに増えました。

  • 無制限の属性

    開発者は、25属性のみという制約を受けることなく、テンプレート・コンポーネント・プラグインを作成できるようになりました。創造性を発揮して、完全に宣言的で使いやすい高度なUIコンポーネントを構築してください。

  • これまで以上に高速

    コンパイル時間の改善により、テンプレート・コンポーネントのレンダリングがさらに高速になり、最適なユーザー・エクスペリエンスが実現します。

  • ユニバーサル・テーマをさらに活用

    ユニバーサル・テーマに付属のテンプレート・コンポーネントのいくつかの更新により、開発者はアプリケーション全体でテンプレート・コンポーネントを使用する方法について、汎用性が向上します。

開発者エクスペリエンス

共有コンポーネントのサブスクリプションの改善

共有コンポーネント内のサブスクリプションが数多く改善され、アプリケーション間でのコンポーネントの一貫性の管理が容易になりました。

  • サブスクライブされたコンポーネントは読取り専用になりました

    APEX 23.2では、ソース・コンポーネントからの意図しない変更を防ぐために、サブスクライブされた共有コンポーネントは読取り専用になります。これにより一貫性が確保され、単純なリフレッシュおよび公開メカニズムでコンポーネント全体に変更をロールアウトできるようになります。

  • 自動依存性解決

    APEXは、同じ名前の既存のコンポーネントを再利用したり、依存コンポーネントを自動的にコピーすることにより、共有コンポーネント間の依存関係をより適切に処理できます。

  • サブスクリプション・ステータス

    共有コンポーネント・レポート全体で使用できる新しいサブスクリプション・ステータス列があり、コンポーネントが最新であるか、サブスクリプション・ソースからリフレッシュする必要があるかを明確に識別できます。

  • 一括リフレッシュと削除

    同期されていないサブスクライブ済の共有コンポーネントを簡単に表示し、リフレッシュします。ソース・コンポーネントが削除されると、APEXは残りのサブスクリプションを自動的にクリアして、アプリケーションをクリーンな状態に保ち、浮遊コンポーネントが残らないようにします。

クイックSQLの更新

最小限の入力、高速なSQL生成、および組込みエンティティ関係ダイアグラムを使用して、アプリケーション・データ・モデルを作成、保守および確認します。

  • エンティティ関係ダイアグラム

    新しい「ダイアグラム」タブを介してアクセスできる直感的なエンティティ関係ダイアグラムで、データ・モデルの表、列、データ型および関係を視覚化します。

  • 瞬時のSQL生成

    生成されたSQLスクリプトとE-Rダイアグラムは、入力を一時停止するとすぐにリフレッシュされます。

  • ユーザー・エクスペリエンスの簡素化

    見直されたレビューと実行、よりシンプルな保存、効率化されたヘルプにより、時間と認識サイクルを節約します。

RESTデータ・ソースの機能強化

APEX内のRESTインフラストラクチャには数多くの機能強化があり、外部アプリケーションとのより深い統合が実現し、APEXベースのソリューションの範囲が拡大します。

  • RESTソース・パラメータの改善

    RESTソースのパラメータはデータ型を認識するようになり、ページ・アイテムと予期されるパラメータ形式の間でシームレスに変換されます。REST APIにアクセスする前にAPEXによって評価される検証の正規表現を指定することもできます。

  • RESTソース・プラグインの機能強化

    RESTソース・プラグイン・コールバックは、プラグインが現在実行中のコンポーネントに関する情報を取得するようになりました。さらに、プラグイン開発者は、新しいRESTソースの作成時にURLエンドポイントをテストしないように指定し、フェッチ・コールバックで単一行のフェッチ操作を使用できます。

  • OpenAPIからのRESTソース・カタログ

    OpenAPI定義に基づいたすべてのエンドポイントを含むRESTデータ・ソース・カタログを作成できるようになりました。

  • ネイティブOData RESTソース・タイプ

    ODataコネクタがAPEX内のネイティブ・コンポーネントとして統合されたため、開発者はプラグインをインストールすることなく、ODataプロトコルに準拠したRESTサービスからデータを組み込むことができます。

Fusion Applications拡張機能のサポート

Fusion Applications REST APIからデータの問合せ、挿入、更新および削除を行うためのRESTデータ・ソースを作成できるようになり、APEXを使用したFusion Applicationsの拡張がこれまでより簡単になりました。RESTデータ・ソースを定義したら、Fusion Applications REST APIに接続された任意のAPEXリージョンを使用し、SQLの機能を使用してカスタム・エクスペリエンスを構築できます。

  • 完全で最適化されている

    Oracle Cloud Applications RESTデータ・ソースは、データのプルーニング、フィルタリング、順序付けおよび一括操作を自動的に利用して、すべての読取りおよび書込み操作を処理します。

  • 反復開発

    Fusion Applicationsサンドボックスで進行中のカスタマイズと並行して、APEX アプリケーションを進化させます。

  • 単純なソリューション

    カスケード選択リストを構築し、フィルタ・パラメータを使用してサンプル・ページで問合せを実行し、エンドユーザーにFusion Applications検証エラーを簡単に表示します。

ワークフローおよび承認の機能強化

拡張された機能を使用して、新しいヒューマン・タスクのユース・ケースを処理します。

  • アクション・タスク

    明示的な承認結果がなくても参加者の入力または確認を必要とするヒューマン・タスクを定義します。アクション・タスクに関するブログ投稿を読む

  • 更新可能なパラメータ

    オプションで、ヒューマン・タスク中にパラメータの値を変更し、パラメータの更新アクションと新しいAPIを使用してイベントに反応できるようにします。

  • 管理の改善

    ビジネス管理者は、新しいタスク参加者を追加するだけでなく、タスク参加者を削除できるようになりました。

全体的なビルダーの改良

  • アプリケーションの作成ウィザードの簡素化

    「アプリケーションの作成」プロセスの最初のページの外観がリフレッシュされ、新しいアプリケーションの作成がこれまでより簡単になりました。アプリケーションの作成ウィザード全体を実行しなくても、数回クリックするだけで新しいアプリケーションを作成できます。

  • アプリケーションのエクスポートとインポートのUX改善

    インポートおよびエクスポート・ウィザードが簡素化され、より直感的で強化されたユーザー・エクスペリエンスが実現しました。様々なタイプのエクスポートに対応する標準化された新しいナビゲーション・システムを使用して、アプリケーション、ページまたはコンポーネントをエクスポートし、わずか数ステップでワークスペースおよびアプリケーションにインポートします。

  • ビルダー拡張機能リンク

    ワークスペースをカスタマイズして、ビルダーUIにリンクとメニュー・エントリを追加することで、生産性が向上します。ワークスペースにリンクが構成されると、関連する「拡張機能」メニューがワークスペースの「検索」メニューと「管理」メニューの間に表示されます。リンクは、APP_USERやAPP_SESSION_IDなど、ホワイトリストに登録された置換文字列にアクセスでき、「拡張機能」メニューで使用可能な新しい置換文字列が多数あります。

  • ページ・デザイナのコンテキスト・メニューからのコメントおよびコメント解除

    ページ・デザイナのレンダリング・ツリーのコンテキスト・メニューにある新しい「コメント」オプションと「コメント解除」オプションを使用すると、ページ・デザイナのコンテキスト・メニューからコンポーネントの「ビルド・オプション」属性を直接切り替えることができるため、開発プロセス中に何度もクリックしなくて済みます。

  • アプリケーション・ギャラリの改善

    「インストール」ダイアログを使用せずにアプリケーションをインストールし、インスタンスのバックグラウンド・アプリケーション・インストールを構成して、アプリケーションのインストール中に他のタスクを実行したり、複数のアプリケーションを順番にインストールできるようにします。新しい更新オプションを使用すると、すでにインストールしたアプリケーションを削除せずに最新バージョンを入手できます。

  • ビルダー全体のアクセシビリティの向上

    すべてのユーザーにとってユーザー・エクスペリエンスが向上するように、開発環境に対する一般的なアクセシビリティの機能強化と、アクセシビリティに重点を置いた多数のバグ修正が行われました。

その他の更新と機能拡張

  • ダイアログを閉じた後に成功メッセージを表示

    「ダイアログを閉じる」プロセスには、「成功メッセージの表示」と呼ばれる新しい属性があります。オンにすると、成功メッセージがページの最上位フレームに表示されます。

  • 静的リソースのオブジェクト・ストレージへの格納

    アプリケーション定義の新しい「アプリケーション・ファイル・ストレージ」オプションにより、イメージ、CSS、JavaScriptなどのアプリケーションの静的リソースを格納する場所としてオブジェクト・ストレージが使用できるようになりました。

  • デフォルトの対話モード・レポート・リンク編集アイコン

    対話モード・レポート属性のカスタム・ターゲットを選択する際、アプリケーションにフォントAPEXが含まれている場合、リンク・アイコンはデフォルトでfa-editになります。fa-editもクイック選択リストに追加されました。

  • Oracle Database 23cのユビキタス・データベース検索

    APEX検索構成ウィザードの新しい検索タイプでは、Oracle Database 23cの新機能であるユビキタス・データベース検索がサポートされています。

  • バックグラウンド実行チェーンのコンテキスト

    コンテキスト値をバックグラウンド実行チェーンに関連付け、オプションでそれに基づいて実行をシリアライズします。

  • 新しいインスタンス・パラメータを使用したアプリケーションの無効化および制限

    APEX_INSTANCE_ADMIN APIの新しいパラメータにより、APEXワークスペース内のアプリケーションを無効化および制限できるようになりました。DISABLE_APPS_LOGINパラメータを使用して一部またはすべてのアプリケーションを無効にしたり、RESTRICT_APPS_HEADERパラメータを使用してバックオフィス・アプリケーションへのアクセスを制限します。このパラメータは、HTTPリクエスト・ヘッダーを識別し、どのアプリケーションが一般利用を許可されるかを決定します。

  • アラビア語およびイタリア語の新しいデータセット

    アラビア語とイタリア語の両方にEMPおよびDEPTデータセットが追加され、基礎となるデータセット上にサンプル・アプリケーションを簡単に構築するためのブループリントが付属しています。

  • リスト・アイテムのサブ・エントリへのリスト参照の移入

    静的リスト・アイテムの子アイテムは、リストを参照することで移入できるようになり、最大10レベルまでリストをネストできるようになりました。参照されるリストは静的または動的であり、リストとサブリストの関係はリスト使用状況レポートで簡単に識別できます。

  • テンプレート・ディレクティブの機能強化

    テンプレート・ディレクティブは、ページ・デザイナのテキスト、テキスト領域およびHTMLテンプレート・コンポーネント属性内、そして{with/}および{apply/}ブロックのアサイメントで使用できるようになりました。

  • バックグラウンド処理の改善

    シリアライズの改善、APEXエラー処理との優れた統合、トランザクションと非トランザクションの送信の許可により、バックグラウンド・ページ処理が改善されました。

  • リフレッシュされたRedwood Light

    色、背景、テクスチャ、パディングおよび追加のスタイルを微調整することで、Redwood Lightテーマのルック・アンド・フィールがリフレッシュされました。

  • JavaScriptライブラリ・アップグレード

    Oracle JET 15.0.0、jQuery 3.6.4、jQuery Migrate 3.4.1、FullCalendar 6.1.8、MarkedJS 5.1.2、DOMPurify 3.0.5、Terser 5.19.2、TinyMCE 6.6.1など、いくつかのJavaScriptライブラリを新しいリリースに更新しました。

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